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2026浅草サンバカーニバル「ウニアン」のテーマ、サンバ・ヂ・エンヘードを紹介!

  • 執筆者の写真: Ryota Yamakami
    Ryota Yamakami
  • 5 時間前
  • 読了時間: 5分

2026年(第41回)浅草サンバカーニバル、ウニアンのテーマとサンバ・ヂ・エンヘードを紹介します!


ウニアン・ドス・アマドーリス


テーマ:

走れメロス


シノプス:

1.「真の勇者メロスよ――」

私たちウニアンはこの物語に触れてメロスという人物に共感し、今年のパレードを通じて全てのメロス的な人間を賞賛します。メロスという身勝手でありながら信念を持った若者の姿が、私たちの本当にあるべき姿を思い出させてくれるからです。

私たちはウニアンに入って最初の夏を終えると、わずか半年で新しい幹部となります。授業そっちのけでパレードを考え、同期とは何度も衝突し、風呂に入ることさえ忘れ、ただひたすら優勝のために文字通り全てを費やしていきます。未熟で、愚かで、無鉄砲。これが私たちのリアルです。

そんななか、メロスの姿が私たちの心を打ちます。従来「走れメロス」は信頼と友情の物語として解釈されてきました。しかしながら、我々は走れメロスを単なる友情と正義の美談として表現しません。メロスはがむしゃらで、周りを顧みず、愚かです。衝動に身を任せて王様に食ってかかり、あまつさえ親友を勝手に人質にします。そして自分の信念を貫くために衣服を捨て去り傷だらけの身体を晒し、全てを賭けて走ります。

周りの人々はメロスのような人間を愚かだと笑うかもしれません。それは現代においても同じです。私たちは常に他者の目線に晒されています。信念を貫こうとしても、さまざまなリスクを考慮して“適切な”判断力を持って自分を押し殺すこともあるでしょう。だからこそメロス的な人間の凄まじさが際立ちます。メロスにはそのような適切な判断力はありません。それは常に信念と行動が一致しているということでもあります。彼は未熟だからこそどんな困難も顧みず、走り続けることができたのです。

ここにおいてウニアンはこう宣言します。メロスが未熟なまま物事にとりかかる姿は人間のあるべき姿であり、ウニアンのサンバである、と。夏の汚く焼けた肌を晒してサンバばかりしているウニアンも、親友の身を危険に晒してまで王に歯向かい傷だらけで走るメロスも未熟で、愚かで、無鉄砲です。しかしそれは欠点を意味しません。その愚かさこそ人間が信念を貫く力です。負けるかもしれない、笑われるかもしれないなどと考える余地は私たちにはありません。なぜなら私たちには何よりも大事にしたいことがあるからです。優勝のため、自らの信念のため、私たちは走り出します。


2.「メロスは激怒した――」

久しぶりにシラクスの市を訪れたメロスは、邪智暴虐の王がいることを聞きつけます。激怒したメロスはそのままの足で王に直訴しようとして捕えられてしまいます。みなが恐れ慄く王に対して、メロスは何の躊躇いもなく思いの丈をぶちまけます。王は民の忠誠を疑って罪なき人々を殺しています。王に刃向かったら殺される、普通に考えれば分かることです。メロスはあと先のことを考えられるほど、思慮深い人間ではありません。自分の感じたことを愚かしくもそのまま行動に移すのです。

結果的にメロスは処刑されてしまうことになりますが、友人を人質に妹の結婚式に行くための猶予を得ます。王との約束を果たすために、何よりも自分の信念を貫くためにメロスは走り出します。


3.「再び歩みを進めるメロス――」

妹の結婚式を強引にも取りつけたメロスは、祝福の最中、自らに言い聞かせるように妹にこんな言葉をかけます。「おまえの兄の、いちばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。」

宴席をあとにすると、磔の台に笑って登るべくメロスは身支度を整えます。妹にかけた言葉に嘘がないことを証明するかのように、故郷の村を出発し、再度走り始めました。


4.「試練と挫折――」

王の元へと走る彼の元にさまざまな試練が襲いかかります。メロスは目の前に広がる光景に茫然と立ち尽くしました。声の限り叫ぶ彼をせせら笑うかのように、数日降り続いた雨が濁流となって立ちはだかったのです。メロスは満身の力を込めてやっとのことで対岸に辿り着きます。さらに走り出し峠を登り切ったのも束の間、山賊の一団が襲いかかり、メロスの行手を阻みます。メロスは山賊の一団から逃げ切るも、折からの午後の灼熱の太陽がメロスにとどめを刺そうとします。激しい眩暈のなか、メロスはついに膝をがっくりと折り、走ることが叶わなくなってしまいました。自分を奮い立たせようとしても、諦めの感情がメロスの心を蝕みます。自嘲しながら、投げやりになってメロスの足は完全に止まってしまいます。


5.「走れメロス!」

絶望し打ちひしがれるメロスの耳に、ふと希望の音が聞こえてきます。岩の裂け目から小さく囁くように清水が湧き出ています。メロスは一口飲むともう一度走り出す力とともに、自分の信念を貫き通す希望を取り戻します。メロスは再び全ての力を振り絞って走り出します。刻一刻と陽が沈んでいくなか、ボロボロになりながらもメロスの足が止まることはありません。

――走れ!メロス。

街に入ると「無駄だ」「走るのをやめるべきだ」そんな声が聞こえてきます。しかしながらメロスはそんなことは考えません。

――メロスの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。

メロスは走ります。たとえ気狂いだ、未熟だ、愚かだと言われても、メロスには大事にしなければならないものがあるからです。メロスは走ります。衣服を捨て去り、傷だらけの身体を晒して。メロスは、ひたすら、走り続けます。


6.「真の勇者ウニアンよ――」

この物語に触れて、ウニアンもまたメロスのように走り続ける希望を持ちます。どんな危険や困難も恐れず、自分の信念を貫く姿をメロスが示してくれました。いまや私たち一人一人が優勝という信念を抱き走るメロスです。未熟で、無鉄砲で、愚かです。同時に、未熟で、無鉄砲で、愚かだからこそウニアンはどんな困難をも乗り越え走り続けることができるのです。

2026年8月29日、我々ウニアン・ドス・アマドーリスは優勝に向けて出走します。――真の勇者メロスよ。真の勇者ウニアンよ。

浅草の地に私たちの足跡が刻まれます。走れウニアン!


サンバ・ヂ・エンヘード:



サンバ・ヂ・エンヘード歌詞:



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